就職活動で必須なのは、企業選び。
手当たり次第受ける人もいますが、「自分に合った企業」を見つけることは必要です。
そんな自分に合う企業を探すために私が実践してきた企業選びの考え方を紹介したいと思います。
Contents
企業を見る・選ぶときの考え方
「企業研究・業界研究のやりかた」では、企業のどこを知るべきかを話しました。
企業研究のための情報を集めた後は、それらの情報をまとめて自分の志望する企業を決めていきます。
ただ、情報が多すぎて頭がこんがらがってしまうこともあると思います。
今回はそれらの情報を整理したり、企業を取捨選択したりするための考え方をいくつか紹介していきたいと思います。
客観的情報と主観的情報を分けて考えよう。
1つ目は、「客観的情報」と「主観的情報」を分けて考えることです。
「客観的情報」とは、「だれが見ても同じ見え方をする情報」の事です。
例えば、「この企業の売上は○○円である」という情報は、子供が見ようと、社会人が見ようとその情報自体に変わりありません。
それに対して、「主観的情報」とは、社風ややりがいに関連した話が多いのです。
例えば、とてつもなく優秀な学生Aと平凡な学生Bがいるとします。
そしてXという会社が存在するとします。
Aさんは、このX社は「あまり優秀でない社員が多い企業」と捉えました。
それに対しBさんはX社を「優秀な社員が多い企業」と捉えました。
この場合、Aさん、BさんがそれぞれXという一つの企業について異なる捉え方をしましたよね。
そうです。
主観的情報はその情報を受け取る人によってとらえ方が変わってくるのです。
そのため、企業研究をするときは、「客観的情報」と「主観的情報」を適切なツールで収集する必要があります。
例えば、客観的情報はネットや本で集めることが効率的でしょう。
主観的情報に関しては、実際に社員の方の話などを聞いて自分が「この情報はどういうものなのか」ということを判断しましょう。
SWOT分析
マーケティングのフレームワークにSWOT分析というものがあります。
これは企業研究にも活用することができます。
Strength(強み) 自社の持つ「+の要素」 例:「利益率が高い製品を作れる」 | Weakness(弱み) 自社の持つ「-の要素」 例:「技術力が低い」 |
Opportunity(機会) 1企業だけでは操作できないが、 自社にとってプラスとなる外部の動き 例:「インスタブーム」 | Thread(脅威) 1企業だけでは操作できないが、自社にとっ てマイナスとなる外部の動き 例:「原材料費高騰」「少子高齢化」 |
Strength(強み)・Weakness(弱み)
強みは自社が競合より優れているまたは劣っている要素の事です。
これは、必ずしも「客観情報」である必要はありません。
あくまで「自分にとってこの企業が優れている点」を考えましょう。
そのため、「ノリのいい社風」があっているなら、社風はStrength(強み)の欄に書きましょう。
逆に、自分にその社風があっていないとなるとWeakness(弱み)の欄に入ることになります。
Opportunity(機会)・Thread(脅威)
これらは1企業でコントロール不可能な要因のことを指します。
業界やもっと広い範囲に影響を与える要因となります。
企業の将来性を重視する学生などは企業が直面する脅威、機会についてもしっかり理解していく必要があります。
例えば、「自動車メーカーA」を考えてみましょう。
国内であれば「人口減少」や「若者の車離れ」はAにとって「脅威」になり得ます。
逆に、新興国が今までより裕福になり自動車の需要が増えたとすれば、それは「機会」と言えます。
3C分析
企業を絞り込むうえでこの3C分析も有効になってきます。
3C分析とは、企業を取り巻くもの環境を抑えるためのフレームワークです。
今回は企業選びにこのフレームワークを活用していきます。
企業選びにあたって考えることは
・自分が企業に求める条件
・その企業が持っている要素
・その企業の競合が持っている要素
「自分が求めている条件を満たしていて、競合はその条件を満たしていない」企業を絞り込むときにこのことを意識してみてください。の3つです。
まとめ
以上が「企業選びの考え方」です。
企業を効率的に選ぶにあたっては、このように構造的に考えることが必要となってきます。
納得のいく就活をするため、そして内定をもらうためにもこれらの考え方は非常に有効となります。