今回は「化学メーカー」を志望するにあたって、ポジティブな要素とネガティブな要素をまとめてみました。
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化学メーカーに就職することのメリット
化学メーカーに就職することのメリットは何があるのでしょうか。
特徴① ホワイト企業がおおい
これは化学メーカーで働くうえで感じられる大きなメリットです。
コストパフォーマンスの高さと表現しましたが具体的には以下のような良さがあります。
・給料が高い
・残業が比較的少ない
・福利厚生が充実している
給料に関しては、40歳あたりでの平均年収が800万円を超える企業も多く、メーカーの中では非常に高水準な業界と言えます。
それに対して労働時間が長い・きついかと言われるとほかの業界に比べるとそうでもないので、「時給」が非常に高いと言えます。

こちらの記事で詳しい理由を書いていますが、簡単に言えば「業界が安定しているから」です。
とりあえず化学メーカーは、あまりきつくない割に年収が高く離職率は非常に低い業界となっています。
つまり、居心地の良い会社=ホワイト企業という考え方ができるんですね。
実際これは事実だと思います。
ただし、企業、職種、部署、扱う商材などによって残業時間などは異なります。
そのため、時期によっては忙しかったり、残業の多い部署などは一定存在します。
ただ、全体的に見るとホワイトだと言ってよさそうです。
特徴② グローバルに働くことができる
「グローバルに働くことができる」ということも大きなメリットです。厳密にいえば「海外で働くチャンスが多い」です。
その理由は以下の2つが挙げられます。
・海外売上比率の高さからわかるように、顧客が世界中にいる
・少数精鋭
上記が示していることは、「海外派遣の機会数」と「社員数の少なさ」により、社員一人当たりの海外派遣の確率が高いということです。海外で働きたいというグローバル志向を持った学生には非常にお勧めです。
日本の化学メーカーは海外売上比率が非常に高い企業ばかりで、海外売上比率のランキングの上位に多数化学メーカーがあります。
ちなみに、見逃されがちなのですが、「海外駐在」をすれば「給料が大きく上昇する」ということもメリットです。アメリカなどの先進国であれば25%~50%UP、新興国や発展途上国であれば給料は二倍になるケースもあります。
特徴③ 社風
おっとり・寛容・余裕のある人が多いということはどの化学メーカーにも共通していることです。
そのため、がつがつした人よりは「穏やかな人」がいいという方にはとても合うと思われます。
そして、BtoBメーカーであり、顧客は消費者でなく「企業」である以上、ある程度の論理が求められます。それもあって「年齢関係なく理屈が通る社風」ということは社員の方からよく聞きました。
また、少数で社員同士の距離が近いため、基本的に社員一人一人を上司がしっかり見てくれる、面倒見がいいということも一つの特徴です。
特徴④ 若いうちから仕事を任せてもらえる
化学メーカーの特徴は、「商材がたくさんある、顧客がたくさんいること」そしてその割りに「社員は多くない」ことです。いわゆる少数精鋭の企業が多いです。
例えば営業であれば、若手のうちからでも、商材まるまる1つ自分だけで扱うことも少なくありません。
そして、スケジューリング、顧客の下に行く頻度であったり付き合い方も柔軟に自分で決めることができます。この意味では裁量権が大きい業界と言えます。
化学メーカーに就職することのデメリット
化学業界はホワイトでコスパの高い業界と申しましたが、もちろんデメリットもあります。
特徴① 就職難易度(偏差値)が高い
ここでの就職難易度ですが、「志望する学生にたいして枠が非常に少ない」と定義します。
化学業界は、BtoCメーカーなどに比べると知名度が低く、その分志望者も少ないのですが、採用数が非常に少ないです。
大企業でも30人ほどの所が多く、少なければ、数人となっています。そのこともあり、内定を得るにはしっかりと準備していく必要があります。
いわゆる就職偏差値が高い業界ってやつですね。

各業界の就職偏差値をまとめた記事でも触れていますが、「就職偏差値」はあくまで参考程度にしておきましょう。
特徴② 知名度が低い
化学メーカーのほとんどはBtoBメーカーとあってその知名度は決して高くありません。
そのため、「内定先」を親に紹介しても「どこそれ?」となる可能性はあります(笑)また、合コンでモテたい人にとってはマイナスかもしれませんね(笑)
特徴③ 年功序列
正直メーカーのほとんどがそうかもしれませんが、大きな成果を出したとしても飛び級で昇格したりすることはありません。ですので、自分の力がしっかり給与や地位に反映されるほうがいいという人にはあまりお勧めできません。
特徴④ 若いうちは転勤が少なくない
銀行や証券、食品の営業のような全国転勤ではありませんが、企業によっては、30歳くらいまでは各地(基本的に支社か工場がある場所)に転勤を繰り返すことがあります。
転勤をあまりしたくないという人にとってはマイナスなポイントですね。ただし30歳以降は本社に留まることが多いです。

まとめ
業界選びに関しては、どの業界もメリット・デメリットがあります。
その中でも今回紹介した化学業界は、ホワイトな企業が多いので、ワークライフバランスを取りたい人にはすごく向いているのではないかと思います。
ぜひ参考にしていただけたらと思います!