絶◯内定シリーズなどなど世の中には就活ノウハウ本たるものが溢れかえっています。
その中でも「就職四季報」は非常に有名な書籍の1つです。
あなたの先輩や周りの友人も四季報を使っていた人は多いと思います。
今回はそんな四季報の
・必要性
・効果的な使い方
この2つの観点から四季報について説明していきたいと思います。
Contents
四季報とは
四季報とはなんぞやという人に向けて、少しだけ四季報の概要を説明します。
一言でいうと、四季報は「企業の客観的情報をまとめた本」といえます。
5000社以上の企業の情報が載っているのです。
・企業概要(社長、本社地、設立年など)
・選考情報、選考プロセス
・男女別・大学別採用数
・新入社員の配属先、勤務地
・3年後離職率
・有給消化年平均
・平均年収
・求める人材
1つの会社につき、載っている情報は上の通りです。
平均年収や離職率など、就活生が気になる情報が載っているので非常に参考になります。
四季報の良いところは必要最低限の情報を効率的に知ることができることです。
企業の客観的情報は知ろうと思えばいくらでも手段はあります。
しかし、それらがまとめられている媒体は少ないです。だからこそ就職四季報はいつの時代も変わらず売れ続けているのでしょうね。
四季報は目的によって必要性が変わってくる
四季報はすごく有名な書籍だけど、全く使う機会がなかった。正直いらない!
という人ももちろんいます。
その理由は「四季報を使ってできること」と「その人が知りたい・やりたいこと」が異なっているからです。
再度いいますが就職四季報のいいところは
就活に使える情報を必要最低限、できるだけ多くの会社分揃えているところです。
逆に言うと、仕事のやりがいや事業の詳細などについては載っていません。
そのため、「詳しく企業研究・業界研究をしたい」という人には向いていません。
また、基本的に就職四季報に載っているのは日系の企業です。
たまに外資企業の日本法人のページが載っている企業もありますが、たいていの情報はNA(データなし)と書かれています。
そのため、外資系企業を志望している学生には就職四季報は必要ないかと思われます。
四季報を活用してできることは、「企業選び(絞り)」「企業探し」この2つです。
次に、四季報を活用した具体的な企業選びの方法、企業探しについて説明していきますね。
四季報の活用方法
四季報を活用した企業選び、企業探しは様々です。
今回は私が四季報をどのように使っていたか紹介していきたいと思います。
給料〇〇円以上の企業だけに絞り込む
日本中の企業すべてを見た上で企業を選ぶ人なんているわけがないですよね。
しかし、大手ナビサイトのおすすめに載っている企業だけを見るのも、ヌケモレがありそうで怖いですよね。
そんな時に就職四季報が活躍するのです。
例えば、給料の観点から企業を絞っていくこと。
給料なんて関係ない!と思っている人もいますが、流石に誰しも「最低これくらいは欲しいなあ」という思いがあるはずです。
その最低限の願望に叶う企業を絞り込むというのは1つの有効な手段です。
これはあくまで5000企業→100企業に絞り込む方法であって、100社→1企業に絞り込む方法としてはあまり向いていないと思うので、そこだけは気をつけてくださいね。
残業時間、離職率、有給消化率、平均年収を見てホワイト企業を探す
近年は働き方やワークライフバランスに重点を置いて就活を行う人が増えてきているそうです。
いわゆるホワイト企業へのニーズが高まっているわけですね。
そんな企業のホワイトさを表す指標が、四季報には載っているのです。
・残業時間
・離職率
・有給消化率
・平均年収
この4つです。
ホワイト企業は人によって定義は異なりますが、いわゆる「割の良い」企業のことを指すと思います。
つまり、残業時間も多くない割に、しっかりと給料がもらえるような企業のことを指す場合が多いです。
また、待遇や働き方を含めて会社に満足している人が多いならば、離職率は下がることが多いです。
ホワイト企業と呼ばれる企業の殆どが離職率一桁%になっています。


これらの記事にもホワイト企業について書いているので参考にしていただけたらと思います。
採用数、自分の大学の採用実績を見て内定が取れる確率を探る
学歴があまり高くないわりに大企業ばかりを狙って内定がゼロのまま終わるという人は毎年一定数います。
残念ながら学歴フィルターは今も存在しているので、このような状況を招くことはありえます。
そのため、学歴フィルターに対応した企業選びもある程度必要になってくるのです。
四季報は、新卒入社の社員の大学情報もまとめてくれています。それをチェックしましょう。
企業によって結構特徴が見えてくる場合もあります。
ただし、四季報に乗っているのは直近の年のデータのみです。
できれば先輩からもらったり中古でも良いので、2017・2018年版の四季報を手に入れて過去3年くらいでOB・OGが採用されてきたか見ることをおすすめします。
また、今まで採用実績がないからと言って完全にその企業を諦めろというわけではありません。
採用実績のない所ばかりを受けているのは少し危険だという話です。
注意してみたほうがいい情報
四季報を使って企業選びや企業探しをしていくにあたって気をつけて欲しい点が2つあります。
それは
・平均年収
・残業時間
この2つです。
平均年収については給料について就活生が勘違いしているポイントを解説してみたで詳細をまとめているのですが、四季報の平均年収が実質と違う場合があるのです。
気をつけてほしいのは2点。
平均年収の欄には2種類の記載法があります。
(出典:就職四季報2017年度版)
異なるポイントは、「総」という◯囲いの文字があるかどうかです。
・「総」のマークがついている方が「総合職の平均年収」
・ついていないものが「一般職なども含めた社員の平均年収」
となっています。
みなさんは基本的に「総合職」というくくりで企業を探しているかと思います。
そして総合職に対して「一般職」や「ブルーワーカー(工場で単純作業をする人など)」が存在します。
一般的に総合職のほうが給料はずっと高いです。
つまり、一般職やブルーワーカーを含めた全社員の平均年収は、総合職のみの平均をとった年収よりも低くなるのです。
そのため、年収が低いからといって総合職マークがついていない企業を選択肢から外してしまう可能性があるので気をつけてください!
また、残業時間についても少し気をつけてほしいポイントがあります。
それは、残業時間は部署や職種によって異なるということ。
残業時間は企業を探す上では非常に参考になるデータの1つですが、それだけで企業を選ぶといったことは避けたほうが良いです。
実際に社員の方に会って話を聞いたり、口コミで調べたりするなど、様々な視点を持って企業の情報を吟味する必要があります。
まとめ
以上、四季報が必要となる場面、使い方をまとめていきました。
人によって四季報の必要性は異なってくるとお話しましたが、使い方を理解していれば非常に就活には役に立ちます。
・効率的な企業探しがしたい
・納得の行く企業選びがしたい
という人には四季報はおすすめです。まだ持っていない方はぜひ。