近年留学に行く学生も増えており、事務系のメーカーであれば帰国子女・留学経験者がざらにいます。
しかし、そんな就活生でも「グローバル」という言葉にとらわれて就活に失敗してしまうということがあります。
また、留学していた経験を活かしたいと思って入った会社では一切英語を使わないなどどいうこともよく聞きます。
このようなことがないために、グローバルな企業を選ぶにあたっての考え方について述べていきたいと思います。
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就活生はグローバルの定義を明確化すべき
よく「グローバルに働きたい」という学生がいますが、グローバルに働きたいとはどういうことなのでしょうか。
この定義を曖昧にしていると、選考でそれに関して詰められたり、入社後にギャップが生まれたりしてしまいます。
- 海外ではたらくこと?
- 外国人と働く?
- 日々の業務が英語?
あなたが求めるグローバルとは、「海外で働けること」でしょうか。
それとも「英語を使ってコミュニケーションすること」なのでしょうか。
ただ単に海外行きたい!と言ってる学生はいっぱいいたけど、私は「旅行で行けば?」と思っていましたね~(笑)
例えば、外資系企業の日本支社は、基本的にマーケットは日本なので海外駐在をすることは少ないです。
ただ単に「外資」だからといって企業を選んだ人が「全然海外に行けない」という不満を漏らすのは、自分がどんな点で「グローバルでありたいか」ということを明らかにしていないからです。
外国人と一緒に働きたいのなら「外資企業」は若いうちから日々本社(海外)の人間とコミュニケーションをとれますし、逆に海外に駐在したいという人は日系メーカーの方が望ましいと思います。
海外で働きたい就活生向け: いつ・どこに行きたいのか
海外駐在をしたいという人は、自分が「いつ・どこに行きたいのか」ということをはっきりさせておきましょう。
企業によって社員の派遣先であったりその年次は様々だからです。
若いうちに海外に行って経験をつんで家族や子供が出来るころには日本にいたいという人が30代の社員が多く駐在している企業を選んでしまうとライフプランは崩れてしまいますよね。
また、アメリカに留学していたから「アメリカに駐在したい」という人が、アメリカにまったく進出していない企業に入社してしまえば、願いがかなう確率は低いでしょう。
海外比率が高い≠海外で働く機会が多い
現在海外に進出しており、海外売上高比率が高い企業はもちろん海外駐在のチャンスは比較的大きいです。
しかし企業の方針によってはそのチャンスが少なくなる可能性もあるのです。
例えば、現在海外売上高比率の高いブリヂストンは今後「現地化」を進めていく方針を取っています。
現地化というのは、「現地の外国人にその地域の事を任せる」事です。
つまり、日本人が現地に行かずとも現地人がビジネスを動かしていくことができるようになるため、海外駐在は今後減少していくことが予想されます。
このように、現在海外売上高比率が高い企業でも今後は、日本人を派遣しなくなるというパターンも考えられるので、今海外に進出している企業でこそ海外で働けるチャンスが多いとは一概に言い切れないのです。
逆に今比率が低い企業でも今後どんどん海外進出が増えていくと海外駐在が増える可能性は多いにあります。
そのためあえて伸びしろのある企業を選ぶというのも1つの戦略になります。
見るべきは「今」ではなく「これから」
グローバルに働きたいという人が気を付けなければならないもう1つのポイントは、企業の「今」を見るのではなく、「これから」を見ることです。
例えば、どこの地域に今後注力していくかということは知っておいたほうがいいです。
現在はヨーロッパがメインの企業に就職すれば、ヨーロッパで働けるかと言われるとそうではありません。
その企業が今後ヨーロッパ法人を現地化して東南アジアを攻めるという方針を取るのであれば、今後増えていく派遣先は東南アジアとなります。
このように、「今の状態」だけを見て企業を選ぶのは少しリスクがあります。
基本的にどの企業であれ、メーカーならば今後は新興国や途上国を狙っていくパターンが多いと思われます。
そのため、それらの地域への派遣が増えるのではないかという予想が出来ます。
まとめ
グローバルに働きたい、特に海外で働きたいと考えている就活が増えている中で、自分が考えていたことを今回はまとめてみました。
もちろん海外経験がなくてもグローバルな企業(とらえ方は人それぞれですが)に就職することは可能です。
その際にもこちらの記事は役に立つのではないかと思います!