面接官
周囲の人を巻き込む力は仕事をするにあたって必要となる力です。
そのため、面接やESで聞かれることが多いです。

こちらの記事でも書いていますが、学生時代頑張ったことと合わせて「どのように他の人を巻き込んだか」と聞かれることがあるのです。
今回はそんな「周囲の人を巻き込む力、巻き込み方」について話していきたいと思います。
もちろん人の巻き込み方に関しては人それかと思われますが、
・「自分なりの人の巻き込み方」
・「人を巻き込む力の自己PR法」
を考えるにあたっての参考にして頂けたらと思います。
Contents
「周囲の人を巻き込む力」が求められる(特にメーカー)理由
実際に、ESでも「周囲を巻き込んだ経験」を聞かれることがあります。
キリン
あなたが、これまでの人生の中で、周囲を巻き込み、リーダーシップを発揮した経験を自由に表現してください。
キャノン
大学生活の中で周囲の人を巻き込んで成し遂げたことは何ですか。その際、どのように困難を克服したか、そこから何を得たか、具体的に記述してください。
そもそもなぜ「周囲の人を巻き込んだ経験」が問われるのでしょうか。
理由①メーカーの事務系は「様々な職種に社員をまとめる」役割があるから
メーカーでは、モノづくりの過程において様々な人が関わっており、決して一人で行えるものではありません。
「ものを作る人」がいても「それを売る人」がいなければビジネスというものは成り立ちません。
このように、メーカーでは、様々な役割を持つ人たちが自分達の強みを活かしあってビジネスを前に進めているのです。
そして職種共通で事務系社員に求められる役割の一つが「ものを作る人」を中心とした人達をまとめていくことです。
市場が求めているもの(ニーズ)をくみ取り、どのような製品を作っていくか構想を固めたところで、実際に作るのは理系の社員です。
彼らに協力してもらって初めて「ものが作られ」、「顧客の元に届く」のです。そのため、事務系であれば必ずと言っていいほどこの「人の巻き込み方」についての質問がされるのです。
理由②「新たな挑戦」に必要な要素である
中国や新興国の台頭もあり、日本のメーカーは、従来のモノづくりだけでは今後生き残っていける保証はありません。
その中でも成長を続けていくためには、「新たな挑戦」が求められているのです。
そして新たな挑戦をする際に、周りの人達に協力を仰ぐわけですが、彼らにも自分たちの元々の仕事があるわけですから腰が重い場合もあります。
仕事では彼らをモチベートしていく能力が求められるのです。
「人を巻き込む力」で自己PRする時に気を付けるべきこと
周囲の人を巻き込んでなにかを進めてきた。そうアピールする時に気をつけるべきポイントが3つあります。
- 利害関係がないor対立する相手を巻き込んだ経験のほうがより評価される
- 独りよがりになっていないか考える
- 自分なりの巻き込み方を明らかにする
それぞれについて説明していきたいと思います。
利害関係がないor対立する相手を巻き込んだ経験のほうがより評価される
人を巻き込む力がどれくらいあるかを図るのは一見難しい用に思えます。
しかし「周囲がどんな関係の相手か」によって力の程度を図ることは可能です。
難易度低:利害関係が一致
難易度中:利害関係がない
難易度高:利害関係が対立
相手との利害関係はない、もしくは対立している場合、その相手を巻き込んでなにかを成すことの難易度は非常に高いです。
対立している相手と交渉した経験がある人などは積極的にアピールしていくといいでしょう。
部活などの場合であれば、「メンバーが部活より勉強を優先しがちだった」などという状況があると「利害が異なる相手を巻き込んだ経験」といえるでしょう。
独りよがりになっていないか
周囲の人を巻き込むといっても自分勝手に行動してしまっていたならかえってマイナスです。
・反対意見はでなかったか
・そもそも自分の考えは正しかったのか
・周囲を動かせたのは自分のおかげなのか
などを振り返っておきましょう。
自分なりの巻き込み方は?
周囲の人を巻き込む力をアピールするときに聞かれるのは、「どうやって巻き込んだか」ということです。
ただ「巻き込む」といっても色々な方法があるからです。
巻き込み方についてしっかり答えることができれば、「仕事においてもこうやって人を巻き込んでいくんだな」と思ってもらえます。
経験はなくても構わないです。「もしそういう場面になったら自分がどうするのか」を考えるといいでしょう。
また、周囲の人を巻き込む力を定量化できるツールもあります。
OfferBoxに登録すれば受けられるAnalyzeUという自己分析ツールです。

「周囲を牽引する力」というのはまさに今回説明している力のことですよね。
自分にこの能力がどれくらいあるか、そして周囲の人を巻き込むにあたってどんな力が活かされるかがわかるのでおすすめです。
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また、「人の巻き込み方の例」は次にまとめているのでぜひご覧ください!
「周囲の人を巻き込む力」の例
では実際に「人の巻き込み方」の例を挙げていきたいと思います。
下に一覧に示しておりますが、答える時は複数の要素を組み合わせていくのが好ましいと思われます。。
- 熱意を見せる
- それに取り組む目的や意義を伝える
- 目標を達成するためのプロセスを明確にする
- 自分が一番動く
- 感謝する
- 相手の立場に立つ
- 先回りする
- 一貫性を持つ
- 弱さを見せる
周りの人を巻き込むには様々な方法があります。
そして自分にあった方法というものが必ずあります。
周囲を巻き込んだ経験なんてないという人は、一度「自分ならどう巻き込むか」考えてみるといいでしょう。
私の「周囲を巻き込む方法」の例
最後に私が実際に答えていた内容について話していきます。
私が人を巻き込む際に意識していたのは以下の3点です。
- 共有
- 先回り
- 自分が一番動く
共有
仲間と共有したのは2つのこと。
・意義と目的、目標と現状とその差
・メンバーの立場や状況
自分たちが取り組む課題についての共有が1つ目で、もう1つが実際に一緒に働く人がどういう状況であるかということです。
人を巻き込むということはその人にとって「他人事」であることを「自分ごと」にしてもらうということ。
そのため、その事についてよく知ってもらう必要がありますよね。
だから共有するのです。
そして、「人についての情報」を共有することも重要だと思っていました。
例えば、お互いのスケジュールを共有できていれば、「この週はAさんが忙しい週だから自分がもうちょっと頑張ることにしよう」という心がけが出来ますよね。
共有することで「助け合い」ということもしやすくなるのです。
先回り
人に協力してもらうといっても、やるべきことを丸投げしてしまうことは良くありません。
そのため、常に「協働するにあたって、その人の困りごとは何か」を予測し、先に解決する「気遣い」を見せることを意識していました。
もっと簡単に言えば「気持ちよく仕事をしてもらうための計らい」ですね。
その人に最大限力を発揮してもらうことが必要ですからこれも重要なことですね。
自分が一番動く
口でたいそうなことを言っても何も動こうとしない人は信頼されません。
そのため、口だけでなく行動でも示すということは1つ重要なことだと思います。
誰よりも一番自分が頑張ることで「この人にはちゃんと覚悟があるんだな」と思ってもらえるのではないかと考えていました。
まとめ
私の個人的な考えも踏まえて人を巻き込む際に必要な要素を上げさせて頂きました。
人の巻き込み方と言っても十人十色だと思いますし、正解はないと思います。
ただその中でも「自分ならどうやるか」ということはしっかり明らかにしておくことが必要になると思います!